一般的なお葬式の流れとやるべきこと
最も一般的な仏式葬の場合の流れです。
- 逝去
- ・葬儀社へ連絡 ・身内、親族へ連絡 ・遺体の引取り(病院の場合)
・死亡届提出 ・お葬式の打合せ ・身内以外の方への連絡
- お通夜
- ・納棺 ・祭壇、式場準備 ・僧侶へのあいさつ
・弔問客の受付 ・読経 ・通夜振る舞い
- お葬式(葬儀・告別式)
- ・会葬者受付 ・読経 ・弔辞、弔電 ・焼香
- 火葬
- ・出棺前の挨拶 ・出棺 ・火葬 ・収骨
・精進落とし ・香典返し
お葬式の種類
一般葬
一般的にイメージされる伝統的な形式のお葬式です。遺族、親族、友人、仕事関連な方やご近所の方など、個人がお世話になった方々に隔たりなく参列していただきます。規模が大きくなるため、多くの方に見送っていただきたい場合に向いています。
家族葬
お招きする方を遺族、親族と極親しい友人などに限定し、少人数で執り行うお葬式です。必ずしも家族のみで行うわけではなく、規模を小さくした一般葬といえます。家族中心で落ち着いて故人を見送りたい方や、高齢で招く方が少ない場合に向いています。
一日葬
通夜を行わず火葬と告別式のみを1日で行うお葬式です。費用や参列者の負担を減らせるため、参列者に高齢者や遠方の方が多い場合に向いています。
直葬
通夜・告別式を行わず、家族や親族のみで火葬場にてお別れをするお葬式です。できるだけシンプルに行いたい方や、費用を抑えて経済的な負担を減らしたい方に向いています。
葬儀社の種類
専門の葬儀業者
葬儀のサービス提供を専門に行う業者で、上場している企業から家族経営の企業まで様々な規模の業者があります。病院指定の業者を利用するかどうか、自社で斎場を持っているかどうか、地元の評価や口コミの評価はどうかなどが業者を選択するうえでの判断基準となりますが、自分が希望するお葬式を執り行ってくれるかどうかという点が一番のポイントです。
冠婚葬祭互助会
冠婚葬祭互助会は、会員が毎月掛け金を積み立てて、その積立金をもとに葬儀を施行してくれる葬儀社です。経済産業大臣より許可を受け、割賦販売法に定められた指定役務(この場合、葬儀サービス)の提供を目的とした前払い式特定取引業を営んでいる事業者ですが、あくまでも民間の営利団体となります。
JA・生協
JAや生協が窓口になり葬儀を受注します。組合員だけでなく、組合員以外の葬儀も行っています。葬儀専門業者と連携しており、多くの葬儀は専門業者によって行われますが、独自のサービスを提供するところもあり、事業者によって形態やサービスに違いがあります。
お葬式チェックポイント
お葬式について、あらかじめ確認しておきたいポイントは以下の通りです。
1.お墓はあるか
すでに将来入るお墓を保持していて、それがお寺の境内墓地である場合は、菩提寺があるということになります。その場合、通常はそのお寺の住職を呼んでお葬式を執り行います。
2.規模
何人くらいのお葬式にしたいのかを考えます。親戚の数、友人の数、仕事関係者の数なども関わってきますが、自分の関係者だけでなく、家族の関係者も考慮します。
3.予算
だいたいの金額と、保険や預金から用意できるかなどを考えます。また、例えば平均的な予算がよい、親戚、あるいは家族の関係者に恥ずかしくない程度になど、そうした考えからもおよその予算を決めることができます。
4.その他の希望
良い戒名が欲しい、立派な棺に入りたい、流してほしい音楽があるなど、自分がしたいこと、してほしいことを考えます。
以上のように、ある程度の希望を考え、整理しておくことで、葬儀社からの見積もりを取りやすくなったり、自分の考えにどれだけ近づけてくれる葬儀社であるかなどが判断しやすくなります。