保険の役割
保険商品は多種多様で複雑なものも多いため、自分や家族の希望や加入目的を明らかにして、適切な商品を適切な予算によって有効活用することが大切です。特に、保険の対象となる人が死亡した時に保険金を支払う死亡保険、あらかじめ決めた期日まで生存した場合に保険金を支払う生存保険は、以下の場面で有効です。
死亡保険の役割
〇死後の整理資金
葬儀費用、墓地・墓石の購入、負債の整理、事業の整理
〇遺族の生活資金の援助
生活資金、教育資金
〇相続対策資金
相続税の納税資金、平等な資産分配が困難な場合の代替資産、事業承継
生存保険の役割
〇老後の生活資金
貯蓄、投資
〇介護資金
保険約款に記載する介護状態に至った場合の給付
整理把握
まずは、以下の点について現在自分が加入している保険について整理把握してみましょう。
- 保険に加入していること自体を把握する
自分だけでなく「ご家族様が知らない」という状況を回避しましょう
- 保険証券の保管場所を確認する
証券番号がわかると手続が円滑になります
- 保険料の払込期間を確認する
保障(補償)期間と保険料払込期間が異なる場合も多く、死後も保険料を納付しなければならない保険もあるようです
- 保険の種類・契約形態を理解する
種類、主契約/特約、保障(補償)額、保障(補償)期間、契約者/被保険者/受取人など
- 死亡保険金・満期保険金の受取人は希望の方になっているか確認する
争いごとに発展する要因になります
見直し
加入している保険を整理把握した結果、見直しが必要との結論に至った場合、以下のような手続きにより見直します。生じるメリットとデメリットを十分に検討してから実行するようにします。
- 追加加入
- 減額
- 解約
- 払済保険への変更
- 払済保険とは保障金額が減額となる代わりにそれ以降の保険料の払込みを中止できる保険制度です
- 延長定期保険への変更
- 延長定期保険とは以後の保険料の払込みを中止して、保険金額は変えず保険期間が変更できる保険制度です
- その他
- 契約者変更、受取人変更、贈与、譲渡、転換、下取り など